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8月, 2017の投稿を表示しています

【持論】面白いTRPGシナリオの書き方

どうも、Rです。 持論になりますが、面白いシナリオの多くはプレイヤーたちが「正義」であるシナリオだと思います。 ここでまず「正義」を定義しなければならないわけですが、正義と反正義を言い換えると、正統と異端になります。 ここで重要なのは正統が良くて異端が悪いという先入観を捨てることです。 単純にAというグループとBというグループが向かい合っていると取るべきです。 さて、グループがわかったところで正義の話に戻りますが、正義とはそれぞれのグループが対決して淘汰したものです。淘汰されたものが異端となります。 ではシナリオの正義とは何か。シナリオの果たすべき役割とは何か。 まずシナリオの中に「多くの人が」異端であると認識するものを配置します。 「すべての人」ではないのがポイントです。意見の分かれる判断も、プレイの楽しみの一つです。最初からスタート地点が違うのもいいですね。 次にプレイヤーが果たす正統の「道標」を残します。道を作ってはいけません、道を作るのはプレイヤーだからです。 その道標のバランスが難しいです。多すぎると道になってしまいます。 さて、正義正義と言いましたが、何も倫理的に正しくあれという意味ではありません。 倫理に背く必要のあるシナリオはそういう性格であるというだけです。 私の言う正義とは、プレイヤーがエンディングを迎える時、何か達成感や虚脱感、ざっくりいってしまえば「感覚」が残ることです。 それこそ私の目指す正義です。 Rより

世界一周

こんにちは、Rです。 実はこのブログ、世界中どの国から閲覧があったか確認することができまして、それが私の楽しみでもあるのですが、ついに閲覧者で世界一周したようです。 いやあ、狭いですね、世界って。 世界中から閲覧してくださっていること、嬉しく思いますよ。 近々またシナリオを完成できたらなあと思っています。 感想などいただけると大変嬉しいですよ。 コメント欄にいただいてもいいですし、もし見られないように送りたいというご要望があれば、私のメールアドレスにいただいてもうれしいです。 以下からご連絡いただければと思いますので、よろしくおねがいします。 r.trpg.writer@gmail.com Rより

この世で一番怖いものとは

おはようございます、Rです。 私は主にCoCのシナリオを書いていますが、常々「人間より怖いものはない」の精神で取り組んでいます。 今日もそんな人間の怖さが現れた日のひとつですね。 人間に怯えなくていい日がいつか来ることを願っています。 Rより

CoC現代シナリオ「ノック」

<はじめに> このシナリオはCoC基本ルールブックに準拠したシナリオである。各種サプリを使用することで現代以外の時代舞台でも使用できるかもしれない。 <背景> 探索者はネットの書き込みで見かけた「返事がないとわかっている無人空間への問いかけは潜在的恐怖を呼び起こしやすい」という情報に興味を持っている。 例えば、一人暮らしの自宅に帰ってくる際、返事がないとわかっていながらチャイムを押したりノックをしたり、「今日いいことあった?」と無人の空間に呼びかけたりすることである。 これは一種の儀式になっていて、異空間からの侵入を招く働きがある。 このシナリオでは探索者たちの意識が互いの部屋へ飛び、ポルターガイストのような怪異を招く。怪異を止めるには、探索者の全員が一定期間以上(2サイクル分)この儀式を行わないでいる必要がある。 この事件の背景にヨグソトースのような空間系の邪神とその信者が関係しているかもしれない。 ポルターガイスト現象を放置すると、探索者の精神は消耗してしまう。 このシナリオは探索中心で、基本的に戦闘での解決は見込めないとプレイヤーに伝えておくと親切である。 <導入:全員共通> あなたは最近某大型掲示板で見かけた以下のような書き込みに関心を寄せている。 「反応がないってわかってる行動をあえてするのってちょっと怖くて楽しいよね。例えば、一人暮らしでほかに誰もいない自分ちのドアをノックして返事を待ってみるとかさ。」 これに対しては幾つかのレスポンスが付いている。「ツマンネ」「根暗乙」というようなレスポンスが大半だが、中には 「わかる。無人の部屋で誰かに話しかけるように独り言言ったりすると、なんか見えないものから返事が返ってくるんじゃないかってすこしドキっとするよな」 というレスポンスもある。 季節は夏。そういう涼の求め方をするのもいいかもしれないと思ったあなたはその夜、帰宅時に自宅の玄関ドアをノックしてみた。 当然返事はない。だが、もし返答が返ってきたら……。そう思うと想像力は勝手に働いて背筋がすっと寒くなるのを感じた。なるほどこれは少し面白いかもしれない。 深夜、あなたは異音で目がさめる。 何かが玄関の戸を叩いている。こんな時間に? トントン、トントン……。 不審に思いながら、恐怖を感じながらも、あなたは扉に手...

【自論】面白いCoCシナリオの書き方

どうも、Rです 今回はクトゥルフについて自論を一つ。 面白いシナリオってどう書けばいいかについてです。 クトゥルフは基本的にホラーシナリオですから、怖いのがひとまずの「面白さ」であると仮定します。 じゃあどうすればシナリオは怖くなるのか。 これまた「怖い」の定義をしないとなりいません。 理不尽か、閉塞か、それとも生命の危機か。 どれも「怖い」と思います。 でも、私の思う「恐怖」とは少しだけ乖離しています。 私の思う恐怖とは、「理解できない」につきます。 なぜ理不尽が怖いのか。それは理屈が理解できないからです。 なぜ閉塞が怖いのか。それはなぜ閉塞しているかわからない、打開策がわからないからです。 なぜ命の危機が怖いのか。それは死を人間が理解できないからです。 つまり、容易に「理解できない」シナリオこそ、ホラーシナリオに向いていると私は考えます。 ただ、そこで壁がひとつ生じてしまいます。 それは、「ものを伝えること」の壁です。 全く「理解できない」と、それは単なるストレスになりさがります。 ストーリーとして「理解できる」ことは、ホラーに限らず「おはなし」の最低必要事項です。 このバランス取りに毎回苦労しています。 拙作ですと「澪音の世界」がそうでしょうか。これは卓上の地平線という企画に寄せた作です。本当に苦労しました。 それはさておき。 もう一つ考えたいのが「人が理解できないものは基本的に人が容易に想像できないもの」であるとも、私は考えています。 想像というより空想でしょうか。 私に想像できることは大抵、他の方も「理解できる」ことです。 それでは先述の「面白さ」と両立しません。 これも毎回本当に苦労しています。 そこで、参考までに私の行っている習慣をメモしておきます。 それは、悪夢は必ずメモをすること です。 夢はもっとも「想像力のフタ」が開いている状態です。 私自身の「想像力」を上回るには、もっとも良い方法だと考えています。 皆さんはいかがでしょうか。 皆さんは何が一番怖いですか? よければ教えてくださいね。 Rより