CoCカップル用初心者向け短編シナリオ「花魁淵」(インセイン使用可)
<はじめに>
このシナリオはCoC現代シナリオとしてのしようを前提としたものである。しかし、工夫すればインセインにもしようできるはずである。
探索者同士が恋人か婚約者である必要がある。
基本ルールブックのみでプレイすることが可能だが、必要であれば現代サプリをしようしても良い。
<背景>
このシナリオは花魁淵伝説(花魁淵 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B1%E9%AD%81%E6%B7%B5)をベースにしたシナリオである。洒落怖まとめや動画なども豊富にあるので参考にされたい。
男性であるPC1には後ろ暗い秘密がある。
実は浮気をしていて、その相手を清算できずにいるのだ。恋人であるPC2との将来は真剣に考えているが、この浮気相手が結婚を迫ってくるもので苦労している。
女性であるPC2にはある計画がある。
結婚を真剣に話し合っている仲ではあるが、PC1の言動に浮気の可能性を考えているPC2は、冗談半分、彼を花魁淵に連れて行き、もし浮気しているなら、花魁淵伝説で怖がらせ、今後は遊びを控えてもらおうという計画だ。
PC2は前もって以下の情報を取得している
◼︎花魁淵伝説
花魁淵 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B1%E9%AD%81%E6%B7%B5
上記の記事の内容に加えて、
「死んだ遊女たちは今も男への恨みを持っており、交際関係で不誠実な事実のある男を呪い殺す」
という噂も知っているが、本気にはしていない。
このシナリオは、端的に言えばPC1とPC2がお化け屋敷デートをするシナリオなので、怪奇現象が起きる花魁淵から逃げ帰れば一応のエンドとなる。
事前に、戦闘による解決は見込めないことを伝えるべきである。
<導入>
夏休みの日程を二人で合わせた探索者たちは、山梨県で旬の桃を味わいに小旅行を計画した。ついでに温泉に入るのもいいかもしれない。二人は恋人同士である。
旅行ガイド雑誌をめくり、インターネットで旅行ブログなどを眺めていると、夏らしい書き込みが目に入った。
「花魁淵で日本一怖い肝試し!?」
なんでも旅行先にある心霊スポットが日本では五本の指に入るほど恐ろしいとされているそうで、そこに行ってきたことを自慢したり、恐怖を綴るブログ記事の投稿がいくつもあった。
二人は話し合って滞在する日の夜、花魁淵を覗きに行ってみることにした。
<観光パート>
夏の山梨県は日中気温が40℃に迫ることもある大変暑い地域である。
桃狩りではとれたての桃を食べることができる。ちなみに山梨県では桃を柔らかくなるまで置いておくことはなく、採れたばかりの硬い状態で食べるのが一番うまいとされている。
温泉は富士山も影響して県内では豊富に湧き出ている。人気の温泉はどんなに山奥にあっても人足が絶えることはない。
(ほったらかし温泉 ほーむぺーじ http://www.hottarakashi-onsen.com/)
そのほかにも日本三大夜景のひとつとして有名な公園などがあるのでうまくストーリー中に織り込んで欲しい。
<肝試し>
夜、二人は花魁淵へと出かける。
花魁淵への道は簡単に封鎖されているが、容易に潜り抜けることができる。
ほとんど消えかかった道、頼りない吊り橋を通って、二人は花魁淵の説明看板の前にたどり着く。
落書きのせいでほとんど読み取れないが、内容はおおまかに
「武田氏が滅亡した後金山の占拠と口封じのため、ここで働いていた鉱山労働者とその相手をするために雇われた遊女およそ50人がこの淵に沈められて殺された。以来この淵は花魁淵とよばれ、淵には遊女たちの怨念が今もなお取り付いており、訪れるものを呪うと言われている」
という内容だ。
pc2はこの続きを知っている。
遊女たちの怨念は特に女に不誠実な男を呪う。もしpc1が女性関係で後ろ暗いものを抱えているなら脅かして懲らしめることができるかもしれない。
ここからはpc同士のrp会話にまかせるが、pc2がpc1を脅かすように誘導するといいかもしれない。
程よく盛り上がったところでkpの判断で次に進む。
<歌声>
探索者たちが会話に花を咲かせていると、背後から聞こえるはずのない音がした。
歌声だ。周囲を確認しても再生機器の類はなく、また、声はどこに移動しても自分の背後から聞こえて来る。SANC1/1d3
探索者の中で日本語技能に成功したものがいれば、歌は以下のような意味であるとわかる。
ああ恨めしい、恨めしい。
私たちを利用して、己の欲を満たそうとするものが恨めしい。
ああ恨めしい、恨めしい。
私たちを欺いて、不誠実に女と通じるものが恨めしい。
探索者は察するだろう。この歌の主が恨んでいるのは、眠りを妨げただけでなく、歌に歌われている恨みも被っている自分たち二人の両方であると。SANC1/1d3
<逃走>
探索者が戦闘を望んでも、声の主は姿が見えず、直接危害を加えて来ることもないので許可しない。
探索者たちは姿なき歌声に追われながら山を駆け下りるしかない。
いつしか歌声は聞こえなくなり、二人はほっと胸をなでおろす。
お互いを責めたりからかったりしながら、二人は恐怖を忘れようとする。
その後帰路に着いた二人は何事もなく家に帰ることができる。
ほっと一息ついて山での出来事を忘れようと、日常の家事などに取り掛かろうとすると
あなたの背後、すぐ耳元で、絞り出すような、苦しげな、怒りに震える歌声が聞こえる。
ああ、恨めしい、恨めしい
SANC1d3/1d6
- end -
クリア後のSAN回復はなし
このシナリオはCoC現代シナリオとしてのしようを前提としたものである。しかし、工夫すればインセインにもしようできるはずである。
探索者同士が恋人か婚約者である必要がある。
基本ルールブックのみでプレイすることが可能だが、必要であれば現代サプリをしようしても良い。
<背景>
このシナリオは花魁淵伝説(花魁淵 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B1%E9%AD%81%E6%B7%B5)をベースにしたシナリオである。洒落怖まとめや動画なども豊富にあるので参考にされたい。
男性であるPC1には後ろ暗い秘密がある。
実は浮気をしていて、その相手を清算できずにいるのだ。恋人であるPC2との将来は真剣に考えているが、この浮気相手が結婚を迫ってくるもので苦労している。
女性であるPC2にはある計画がある。
結婚を真剣に話し合っている仲ではあるが、PC1の言動に浮気の可能性を考えているPC2は、冗談半分、彼を花魁淵に連れて行き、もし浮気しているなら、花魁淵伝説で怖がらせ、今後は遊びを控えてもらおうという計画だ。
PC2は前もって以下の情報を取得している
◼︎花魁淵伝説
花魁淵 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B1%E9%AD%81%E6%B7%B5
上記の記事の内容に加えて、
「死んだ遊女たちは今も男への恨みを持っており、交際関係で不誠実な事実のある男を呪い殺す」
という噂も知っているが、本気にはしていない。
このシナリオは、端的に言えばPC1とPC2がお化け屋敷デートをするシナリオなので、怪奇現象が起きる花魁淵から逃げ帰れば一応のエンドとなる。
事前に、戦闘による解決は見込めないことを伝えるべきである。
<導入>
夏休みの日程を二人で合わせた探索者たちは、山梨県で旬の桃を味わいに小旅行を計画した。ついでに温泉に入るのもいいかもしれない。二人は恋人同士である。
旅行ガイド雑誌をめくり、インターネットで旅行ブログなどを眺めていると、夏らしい書き込みが目に入った。
「花魁淵で日本一怖い肝試し!?」
なんでも旅行先にある心霊スポットが日本では五本の指に入るほど恐ろしいとされているそうで、そこに行ってきたことを自慢したり、恐怖を綴るブログ記事の投稿がいくつもあった。
二人は話し合って滞在する日の夜、花魁淵を覗きに行ってみることにした。
<観光パート>
夏の山梨県は日中気温が40℃に迫ることもある大変暑い地域である。
桃狩りではとれたての桃を食べることができる。ちなみに山梨県では桃を柔らかくなるまで置いておくことはなく、採れたばかりの硬い状態で食べるのが一番うまいとされている。
温泉は富士山も影響して県内では豊富に湧き出ている。人気の温泉はどんなに山奥にあっても人足が絶えることはない。
(ほったらかし温泉 ほーむぺーじ http://www.hottarakashi-onsen.com/)
そのほかにも日本三大夜景のひとつとして有名な公園などがあるのでうまくストーリー中に織り込んで欲しい。
<肝試し>
夜、二人は花魁淵へと出かける。
花魁淵への道は簡単に封鎖されているが、容易に潜り抜けることができる。
ほとんど消えかかった道、頼りない吊り橋を通って、二人は花魁淵の説明看板の前にたどり着く。
落書きのせいでほとんど読み取れないが、内容はおおまかに
「武田氏が滅亡した後金山の占拠と口封じのため、ここで働いていた鉱山労働者とその相手をするために雇われた遊女およそ50人がこの淵に沈められて殺された。以来この淵は花魁淵とよばれ、淵には遊女たちの怨念が今もなお取り付いており、訪れるものを呪うと言われている」
という内容だ。
pc2はこの続きを知っている。
遊女たちの怨念は特に女に不誠実な男を呪う。もしpc1が女性関係で後ろ暗いものを抱えているなら脅かして懲らしめることができるかもしれない。
ここからはpc同士のrp会話にまかせるが、pc2がpc1を脅かすように誘導するといいかもしれない。
程よく盛り上がったところでkpの判断で次に進む。
<歌声>
探索者たちが会話に花を咲かせていると、背後から聞こえるはずのない音がした。
歌声だ。周囲を確認しても再生機器の類はなく、また、声はどこに移動しても自分の背後から聞こえて来る。SANC1/1d3
探索者の中で日本語技能に成功したものがいれば、歌は以下のような意味であるとわかる。
ああ恨めしい、恨めしい。
私たちを利用して、己の欲を満たそうとするものが恨めしい。
ああ恨めしい、恨めしい。
私たちを欺いて、不誠実に女と通じるものが恨めしい。
探索者は察するだろう。この歌の主が恨んでいるのは、眠りを妨げただけでなく、歌に歌われている恨みも被っている自分たち二人の両方であると。SANC1/1d3
<逃走>
探索者が戦闘を望んでも、声の主は姿が見えず、直接危害を加えて来ることもないので許可しない。
探索者たちは姿なき歌声に追われながら山を駆け下りるしかない。
いつしか歌声は聞こえなくなり、二人はほっと胸をなでおろす。
お互いを責めたりからかったりしながら、二人は恐怖を忘れようとする。
その後帰路に着いた二人は何事もなく家に帰ることができる。
ほっと一息ついて山での出来事を忘れようと、日常の家事などに取り掛かろうとすると
あなたの背後、すぐ耳元で、絞り出すような、苦しげな、怒りに震える歌声が聞こえる。
ああ、恨めしい、恨めしい
SANC1d3/1d6
- end -
クリア後のSAN回復はなし
コメント
コメントを投稿